Editorial Policy

編集方針

Calm Piano は、ヒーリングピアノを演奏・編曲・理論・研究知見から学ぶ音楽教育サイトです。医療や健康効果をうたうサイトではありません。ここでは、記事と楽譜をどんな基準で作っているかを公開します。

1. 医療・健康表現の方針

音楽と気分・不安・ストレスの関連を扱った研究は多数あります。しかし当サイトは効果を断定しません。演奏する人が判断するための材料として提示します。

使わない表現

  • ストレスが解消する
  • 睡眠が改善する
  • 自律神経が整う
  • 認知症に効果がある
  • 治療効果がある

使う表現

  • リラックスしやすい表現を考える
  • 落ち着いた印象を作りやすい
  • 研究では音楽と気分・不安・ストレスの関連が報告されている
  • 演奏表現に置き換えると、こう考えられる

睡眠・体調に触れるページには、医療情報ではない旨の注記を入れています。体調に不安がある場合は医療機関にご相談ください。

2. 論文引用の検証手順

研究を扱うページでは、次の手順を踏みます。

  1. 一次情報にあたる。まとめ記事・引用の引用は根拠にしません。
  2. 逐語確認できた原文だけを引用符付きで載せる。原文を確認できていない場合は、引用符を使わず日本語のパラフレーズにします。
  3. 被験者数と刺激条件を明記する。「何人に」「何を聴かせたか」を落とすと、結論だけが独り歩きします。
  4. 演奏への置き換えは「置き換えである」と書く。研究の測定条件と演奏の条件が違うときは、その差を本文に書きます。

実際にあった修正

2026年5月22日、睡眠に関するレビュー(Cochrane)について、逐語確認が取れていない引用が本文にあることが分かり、確認済みの結論に基づく記述へ修正しました。

2026年7月23日には、引用の全数点検を行い、次の2点を修正しました。

  • 安静時の「休止」に関する研究(Bernardi ほか, 2006)について、被験者24名刺激は録音音源休止は約2分間の無音という条件を、言及している全ページに明記しました。演奏中の休符とは長さが違うため、「効果の再現」ではなく「音を足し続けない」という方針の手がかりとして読んでほしい、と書き添えています。
  • 逐語確認が取れていない英語の原文を、引用符を外して日本語のパラフレーズに置き換えました。

3. 楽譜・編曲の品質基準

当サイトのオリジナル編曲は、記譜ソフト(LilyPond)のソースから楽譜PDF・MIDI・MP3を生成しています。公開前に、生成した MIDI を解析ツールで全数検査しています。

  • 片手で届く音域か。同時に鳴る音は、片手あたり1オクターブ以内に収めます。
  • 両手が衝突していないか。右手と左手が同じ鍵盤を同時に取りにいく箇所をゼロにします。
  • 終止和音が届くか。曲の終わりの和音も1オクターブ以内に統一しています。

2026年7月末からは、配信しているMP3は例外なく、記譜ソフトのソースがサイトの中にあるものだけになりました。ソースの無い音源は、鳴っている音が正しいかを機械で確かめる方法がないためです(それまでは、2026年5月に手で置かれた3本だけが検査の例外になっていました。この3本は削除し、該当ページは外部の無料楽譜を紹介するガイドに徹しています)。

2026年7月からは、公開されるHTML自体も検査対象にしました。計測イベント名、OG画像の形式、画像の宣言サイズと実寸の一致、見出しレベルの飛び、内部リンクの行き止まりを、ビルドのたびに自動チェックしています。

編曲の考え方そのものは 編曲を学ぶ弾き方を学ぶ で公開しています。

当サイトが楽譜・音源を配布するのは、メロディがパブリックドメインの曲に限っています。判断は次の基準で行います。

国ごとに保護期間が違う

「パブリックドメイン」は国ごとに決まります。日本で保護期間が満了していても、保護期間が死後70年の国では存続していることがあります。たとえば赤とんぼ(山田耕筰 1965年没)は日本国内では2016年からPDですが、死後70年の国では2036年まで著作権が存続します。そのため当サイトでは「日本国内では」と範囲を明示し、国外での利用は各自でご確認いただくよう書いています。

旋律と訳詞は分けて考える

原曲の旋律がPDでも、日本語の訳詞は別の著作物です。訳者の没年によっては保護が続いています。シューベルトの子守歌(D.498)は旋律こそPDですが、広く歌われている日本語詞には保護期間中のものがあるため、当サイトの編曲ガイドは旋律と和声のみを扱い、歌詞を掲載していません。一方、赤とんぼ・ふるさと・浜辺の歌は作詞者もPDのため、歌詞に触れる形で解説しています。

配布物の条件

  • 原曲のメロディはパブリックドメイン、編曲(楽譜・音源・MIDI)は Calm Piano が制作した素材です。
  • 園・施設・教室・個人での演奏や練習に無料で使えます。印刷もできます。
  • 素材ファイルそのものの再配布・再アップロード・販売はご遠慮ください。

詳細は 無料素材の利用について をご覧ください。

5. 講座(学ぶ順番)について

当サイトの講座は、既存のページに読む順番と演習を重ねたものです。回ごとの新しいページはなく、各回の本体は記事・弾き方・楽譜のページそのものです。次の点を、講座を公開する前提として明記します。

提携していないこと

  • 学会・職能団体・教育機関と提携していません。監修も受けていません。
  • 公的資格・単位・履修証明とは関係がありません。
  • 修了証・認定証・バッジは発行しません。各回の「自己評価」は、読んだ本人が自分で確認するためのものです。提出・採点・添削はありません。
  • 「大学の授業と同等」「専門学校レベル」といった、水準を他機関になぞらえる言い方はしません。講座の説明は、扱う内容と形式だけを述べます。

講座で扱わないこと

音楽療法に関わる回を含め、当サイトは演奏者の視点に限定します。次は扱いません。これらは音楽療法士の職能であり、当サイトの範囲外です。

  • 利用者のアセスメント(評価)
  • 介入計画の立案
  • 治療目標の設定
  • セッション記録と効果測定
  • 診断名に応じた選曲

提携・監修表示・広告を始めるときの条件

現時点では、提携表示・監修表示・広告のいずれも行っていません。始める場合は、開始前に次をこのページに書きます。

  • 提携・監修:相手先の名称、監修の対象範囲(どのページのどの記述か)、監修者の氏名と資格、対価の有無。監修の範囲外のページには監修表示を出しません。
  • 広告・アフィリエイト:掲載の事実、報酬が発生する形態か、掲載順が報酬で変わるかどうか。関連サイト(pianojuku・1st-note・neirocca)への導線は現在も掲載していますが、これは同一運営者のサイトであり、広告ではありません。

6. 更新・訂正・廃止の方針

教材は時間が経つと事実のほうがずれます。何をどう直すかを、あらかじめ決めておきます。

  • 文献:引用元が撤回・訂正された場合、その論文に依拠した記述をページから外し、本文に何を外したかを書きます。新しい研究が出たという理由だけでは書き換えません(第2節の逐語確認を通ってから差し替えます)。
  • 音源:MP3 は、聴き比べ用の短い音源も楽譜ページの試聴音源も、内容が変わるとファイル名も変わります(名前に音源自身のハッシュが入っています)。差し替えたのに古い音源が配信され続けることはありません。楽譜PDFとMIDIのURLは固定です — 保存したり人に渡したりするものなので、差し替えでリンクが切れないほうを選んでいます。そのぶん、これらは差し替えた直後の最大7日間、以前に読み込んだファイルが使われることがあります。
  • 回の順序:入れ替えた場合、シラバスの改訂日を更新します。順序が変わると、後述のとおりブラウザに残っている進度は引き継がれません。
  • URL の廃止:ページを統合・廃止するときは、内容がいちばん近いページへ301リダイレクトを設定し、リンク元をそちらへ張り替えます。行き先のないURLは作りません。
  • 進度の記録:「この回を読んだ」の記録はお使いのブラウザに cp_progress_v1 という名前で保存されます。これは講座IDと回の順番で持っているため、講座の改名・回の並べ替え・回の削除があると、旧「第3回」と新「第3回」を区別できません。そのときは記録を移行せず、キー名の版を上げて古い記録を無視します(表示上のチェックが消えます)。獲得していないチェックを表示するより、消えるほうが害が小さいためです。詳細は プライバシーポリシーをご覧ください。
  • 配布済みの印刷シラバス:シラバスの印刷面には版番号と改訂日が入っています。回の順序や到達目標を変えた場合、版番号を上げます。配布済みの紙を回収する手段はありませんので、印刷して配る場合は、版番号と改訂日が現在のものと一致しているかをこのサイトで確認してからお使いください。

7. 演奏・機材・施設運用についての免責

  • 当サイトの内容は演奏表現に関する情報提供です。医療・介護・保育の各現場の運用判断は、その場の責任者の判断に従ってください。
  • 音量・選曲・演奏時間の目安は一般的なものです。実際の部屋の響き、人数、利用者の状態によって適切な値は変わります。目安をそのまま当てはめた結果について、当サイトは責任を負いません。
  • 楽器・機材の設定、電子ピアノのペダル挙動、録音機器の扱いは機種によって異なります。機器の破損・不具合について責任を負いません。
  • 施設で音楽を流す・演奏する際の権利処理(演奏権、録音物の利用)は、施設の形態や有料無料の別によって扱いが変わります。当サイトの記述は判断の出発点であり、最終的な確認は権利者団体や施設の管理者に行ってください
  • 公開している音源は、記譜ソフトの出力を音源ライブラリで鳴らしたものです。人が演奏した録音ではありませんので、実際のピアノの音色変化までは再現していません。

8. 誤りの指摘について

記載内容に誤りを見つけた場合は、お問い合わせからご連絡ください。確認のうえ修正し、ページの更新日を更新します。運営者は 木原 翔也 です。