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同じ「落ち着いたピアノ」でも、使う場所によって必要な条件は変わります。ここでは職業ごとの入口をまとめています。

現場で使うヒーリングピアノ第5回場面別テンプレートを1枚作る全6回所要 約30分ピアノ不要(聴くだけ)

この囲みは「現場で使うヒーリングピアノ」という講座の第5回として、 このページに順番と演習を重ねたものです。ページの内容そのものは講座とは独立して読めます。

到達目標
第1回から第4回で決めたことを、自分の現場で使う1枚の表にまとめられる。
演習
自分の職種のページにある場面別テンプレートを書き写し、場面・BPM・長さ・終わり方を自分の現場の値に置き換える。

自己評価

  • 場面を3つ以上書き出した
  • 場面ごとにBPMと長さを入れた
  • 場面ごとに曲を1曲ずつ割り当てた

職業別に選び方が変わる理由

ピアノを「聴かせる」のか「場を整える」のかで、必要な条件が変わります。保育の午睡前は、子どもが眠りに入るまでの数分をつなぐので、テンポを落として音数を減らし、最後は主和音でしっかり止めます。逆に介護施設の食事どきは、会話が主役です。曲が終わって静かになると会話が止まってしまうため、はっきりした終止感を作らず、同じ形をゆるやかに繰り返す方が使いやすくなります。

音楽療法の場面では、演奏そのものより「対象者の反応に合わせて長さを変えられるか」が重要になります。決まった長さで弾き切る作りより、任意の小節でループでき、任意の小節で止められる形が向きます。セラピー空間のBGMでは、施術に集中している人の注意を引かないことが優先されるため、印象的なメロディや大きな強弱の変化はむしろ邪魔になります。

つまり、選ぶべきは「良い曲」ではなく「その場面の条件に合う曲」です。下の表は、4つの職種でどこが違うのかを並べたものです。

職種別の条件比較

職種主な場面テンポ帯曲の長さ終わり方
保育士 午睡前・活動の切り替え 60〜68 2〜3分 主和音で静かに終える
介護士 食事・レクリエーション 64〜76 3〜5分 同じ形を繰り返して自然に止める
音楽療法士 セッションの導入と終結 58〜70 1〜3分 対象者の呼吸に合わせて長さを変える
セラピスト 施術中のBGM 56〜66 5分以上 終止感を作らず次の曲へつなぐ

数値は目安です。実際には部屋の広さ、ピアノの種類、同時に流れている音(食器の音、会話、空調)によって変わります。まずは表の範囲で試して、その場で調整してください。

職業別ページ

保育士向け

午睡前、待ち時間、行事の合間。園の一日の流れに合わせた選曲と終わり方をまとめます。

介護士向け

食事、レクリエーション、夕方。会話や移動を邪魔しにくい音量・音域・曲の長さを整理します。

音楽療法士向け

セッションの導入と終結。研究知見を過度に一般化せず、演奏表現へ置き換える視点でまとめます。

セラピスト向け

施術中に意識を引かない伴奏。空間づくりに合うテンポ・音域・余白の作り方を扱います。

具体的な弾き方は 弾き方を学ぶ、楽譜は 無料楽譜・編曲ガイド にまとめています。